曲詰「平仮名・う」について

「平仮名・う」のデザインの悩み(ポイント)は2つある。
1:最上部の短い線を如何に表現するか、具体的には「1駒の点」、「横線の2駒(以上)」、「斜め線の2駒(左上から右下)」のどれか。
特に結論は無く、それぞれ個々のケースで考えるしか無さそうだ。

2:「片仮名・ラ」との違いを如何に表現できるか。
「片仮名・ラ」は個々の線が直線的で、「平仮名・う」は個々の線は曲線的だ。
活字は区別出来るのだが、これを駒で曲詰にすると、曲線が表現できにくいために似てしまう、それは駒数を少なくしてコンパクトなデザインを目指す場合に特に発生する。
1256番では、44に駒がないことと、46・57・68の縦に長い並びが曲線に感じると判断した。
これ以上は、駒数を増やす案になるが、著しくそれによって改善されるかは悩ましい。

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田中孝海作「田中孝海作品展:詰パラ、2002.2」連作3:曲詰「3」
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作意
45金・同馬・56歩・同馬・65金・同と・54飛・同玉・44金・55玉・46銀右・同馬・67桂 まで13手
詰上り図
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田中至作「過雁組曲」:第97番「あぶり出し曲詰・カ(片仮名)」
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作意
43竜・同玉・44歩・54玉・45竜・同玉・34銀引・同歩・36銀引・54玉・55歩・同玉・67桂・54玉・64馬・同桂・55香 まで17手
詰上り図
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第1256番は、「詰図の舞」「平仮名・う」だ。
第1260番は、「詰図の舞」「平仮名・え」だ。
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第1260番「詰図の舞」「平仮名・え」
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作意は、 2024/11/06
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2024/09/19 の作意

第1256番:「詰図の舞」「平仮名・う」
作意
65桂・54玉・52竜・同歩・43銀・65玉・74銀不成・同金・57桂・同馬・54銀不成・同玉・74竜・同香・64金 まで15手
詰上り図
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