服部彰夫氏と作品について(4)
服部彰夫氏との話の中で、度々名前が登場した詰将棋作者は多いが、その中には私が会った事もない人も多い。
その一人が「三桂小僧」氏で本名・岩井則幸だ、服部氏は則幸と呼んでいた。
55年前に私が詰パラを読み始めた頃が、三桂小僧氏の作品発表の最後期であった。
三桂小僧氏の死後に、服部氏は友人・則幸氏の作品集の刊行を図り、鶴田主幹経由で塩沢雅夫氏の解説で「三桂の詩」が出版された。
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服部彰夫作「砂丘:第45番」:あぶり出し曲詰「モ(片仮名)」

作意:66飛・同と・55飛・46玉(あ)・35馬・55玉・56歩・同玉・65銀打・同と・57金・55玉・45馬・同桂・56香・同と・65金 まで17手
(あ)67玉は、58銀・76玉・87金・同玉・85飛・78玉・45馬・同と・69金・77玉・78香まで。
昭和62年11月詰パラ。
詰パラの詰棋校は、基本は手数順で分けられている。
高校(13-17手)と、短期大学(19-約29手)との間では、難易度に結構差があり、私がほぼ全題が解けるのは高校までだ、たぶん解答者のレベルも差が生じていると思える。
本作は17手なので高校出題となった事で、大量の無解者が発生した、外へ追い出す3手目55飛が指し難く、さらに67玉の変化も難解だった。
そんな作品だから印象が強い筈だが、実は私が検討した完成作は「砂丘:第45番」ではなく、同じ構想の似た構図だが持駒が金4枚だった、それで完全として検討が終わっていた。
それでも十分に難解であり、完成度も高いと思っていた。
だが服部氏が最終的に決めた発表作では持駒の金が減っていた、それでも大海へ追い出す変化が成立しているが、それが詰まなさそうに見える不利感は更に強くなっていた。
私が検討した時には、45馬と香を取る変化での手順は無かったと記憶がある、発表作はもはや私が検討したと。言えなくなっていた。
詰上り図

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岡田敏作「群流」:第28番「あぶり出し曲詰・デ(片仮名)」

作意:86金・同歩・同銀・66玉・77竜・同と・67歩・同と・55銀直・65玉・64銀引成・同金・同と・同香・66銀・同玉・22角成・同馬・56金 まで19手
詰上り図

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第1287番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(53玉・重心53)」だ。
第1291番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(51玉・重心53)」だ。
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第1291番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(51玉・重心53)」

作意は、 2025/05/11 へ
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2025/03/24 の作意
第1287番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(53玉・重心53)」
作意:71銀左不成・73玉・55馬・72玉・74香・63玉・73香成・53玉・52銀成・同玉・42香成・同銀・44桂・53玉・64金・同香・62銀不成 まで17手
詰上り図

その一人が「三桂小僧」氏で本名・岩井則幸だ、服部氏は則幸と呼んでいた。
55年前に私が詰パラを読み始めた頃が、三桂小僧氏の作品発表の最後期であった。
三桂小僧氏の死後に、服部氏は友人・則幸氏の作品集の刊行を図り、鶴田主幹経由で塩沢雅夫氏の解説で「三桂の詩」が出版された。
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服部彰夫作「砂丘:第45番」:あぶり出し曲詰「モ(片仮名)」

作意:66飛・同と・55飛・46玉(あ)・35馬・55玉・56歩・同玉・65銀打・同と・57金・55玉・45馬・同桂・56香・同と・65金 まで17手
(あ)67玉は、58銀・76玉・87金・同玉・85飛・78玉・45馬・同と・69金・77玉・78香まで。
昭和62年11月詰パラ。
詰パラの詰棋校は、基本は手数順で分けられている。
高校(13-17手)と、短期大学(19-約29手)との間では、難易度に結構差があり、私がほぼ全題が解けるのは高校までだ、たぶん解答者のレベルも差が生じていると思える。
本作は17手なので高校出題となった事で、大量の無解者が発生した、外へ追い出す3手目55飛が指し難く、さらに67玉の変化も難解だった。
そんな作品だから印象が強い筈だが、実は私が検討した完成作は「砂丘:第45番」ではなく、同じ構想の似た構図だが持駒が金4枚だった、それで完全として検討が終わっていた。
それでも十分に難解であり、完成度も高いと思っていた。
だが服部氏が最終的に決めた発表作では持駒の金が減っていた、それでも大海へ追い出す変化が成立しているが、それが詰まなさそうに見える不利感は更に強くなっていた。
私が検討した時には、45馬と香を取る変化での手順は無かったと記憶がある、発表作はもはや私が検討したと。言えなくなっていた。
詰上り図

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岡田敏作「群流」:第28番「あぶり出し曲詰・デ(片仮名)」

作意:86金・同歩・同銀・66玉・77竜・同と・67歩・同と・55銀直・65玉・64銀引成・同金・同と・同香・66銀・同玉・22角成・同馬・56金 まで19手
詰上り図

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第1287番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(53玉・重心53)」だ。
第1291番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(51玉・重心53)」だ。
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第1291番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(51玉・重心53)」

作意は、 2025/05/11 へ
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2025/03/24 の作意
第1287番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(53玉・重心53)」
作意:71銀左不成・73玉・55馬・72玉・74香・63玉・73香成・53玉・52銀成・同玉・42香成・同銀・44桂・53玉・64金・同香・62銀不成 まで17手
詰上り図

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