曲詰「平仮名・す」について

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次回は未定ですが、約2週間後の予定です。

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平仮名の曲詰を「あいうえお」順に、「あ」から「す」まで作図して来た。
その中で「あ」を代表にして、『詰上りの駒数が多い』文字も多い。
これが、平仮名のあぶり出し曲詰の作図例が少ない大きな一つの理由であり、特に48文字組曲シリーズが無かった理由でもあるだろう。
平仮名組曲シリーズが無かった理由のもう一つは、『詰上りの図形が拡がる』文字が多い事がある。
一般の文字曲詰では「5x5」で作図する、平仮名はこの範囲を簡単に外れて「7x7」での作図になり「あ」から「し」まではこの範囲で作図してきた。
「平仮名・す」の1296番は、はじめて詰上りで駒が端に接している、それは縦が8になった為だ。
平仮名には幅又は縦が7を超える8か9になる文字も複数ある、そこでは9の範囲に入らなければ作図は不可能になる。
1296番の「59と」が無いと、文字のデザインとしては歪む、もし「す」が9を超えるならば「59と」を省くしかないので、無理に削ればそれはデザインから判る。
範囲7に入らない平仮名としては、「す」の次は「ぬ」「ね」以降があると思うが、そこでは9の範囲を超える事も起きる、故に歪んだデザインが避けられない。

「平仮名・す」の1296番は初形が駒が端に接していなく、詰上りのみ接している、一応は工夫した積りだ。

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田中孝海作「田中孝海作新春曲詰:詰パラ、2004.1」連作02:曲詰「B」
tanaka_taka_p20040102.jpg
作意:63銀不成・同桂・64銀引成・同桂・63飛成・同角・46桂・同金・65銀・55玉・64銀左・同竜・67桂 まで13手
詰上り図
tanaka_taka_p20040102e.jpg
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岡田敏作「群流」:第37番「あぶり出し曲詰・ン(片仮名)」
gunryu_037.jpg
作意:86銀・同玉・96竜・75玉・84馬・65玉・76銀・同銀不成・77桂・同銀不成・56竜・同玉・46金・同玉・57馬 まで15手
詰上り図
gunryu_037e.jpg
「ソ」と間違われないために、この字形にしたと作者が言っている。

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第1296番は、「詰図の舞」「平仮名・す」だ。
第1300番は、「詰図の舞」「平仮名・せ」だ。
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第1300番「詰図の舞」「平仮名・せ」
3367_1.jpg

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2025/05/17 の作意

第1296番:「詰図の舞」「平仮名・す」
作意:67竜・同歩成・36角・56玉・47角・同玉・59桂・同と・48金・56玉・46飛・同玉・47銀・55玉・56金・64玉・73角成・同歩・54と・同玉・65金打・43玉・44香・同と・33と まで25手
詰上り図
3352_1e.jpg

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