服部彰夫氏と作品について(18)
2025/10/01に「詰将棋駒の舞(新館)」の定期更新を行った。
「2025/09月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ小文字・ω(オメガ)」だ。
「2025/09月-2」の作意発表は、初形・象形曲詰だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。
「2025/10月-1」は、あぶり出し曲詰「片仮名・ナ」だ。
「2025/10月-2」は、「続小駒の舞」=小駒図式だ。
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「ギリシャ小文字・ω(オメガ)」は、理系の本では馴染みが多い文字だ。
「アルファベット・w」とは似ている様で、実際に作るとはっきり異なる。
これで「ギリシャ小文字」シリーズは終了して、同時に「ギリシャ文字」シリーズも終わる。
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平成10年から私(田原)は個人作品集を出版し始めた。
出版関係は香龍会の会員でもあった柳原裕司さんに頼んだが、序文だけを誰かに頼みたいと思った。
香龍会の会員にも複数の人に頼んだが、服部彰夫さんには平成12年出版の第5集「弧王の舞」の序文を書いてもらった。
どの作品集も、多数の作品を香龍会で見せて、検討してもらったり感想を聞いたりしたが、次々と作品を作りそれを出してきて見せるので、いい加減見せられた人には、面倒だったかも知れない。
服部さんが書いた「弧王の舞」の序文では、それらの事が好意的に紹介されている、それは個人作品集なので、当然と言えば当然のアレンジと言えるのかもしれない。
その後の平成17年の服部彰夫作品集「砂丘」では、私が一部の作品の解説を担当した。
内容的には色々と反省する事が多いのだが、ただ上記の序文に対する、私の服部作品集への参加と言う意味では良かったと思っている。
思い出は時間と共に記憶が曖昧になるのだが、上記の双方は、文章として残っているので、いつまでも残る良い思い出となっている。
以下に、「弧王の舞」の序文の後半を転載します。
「(前略)
無防備玉の創作は、余詰、修正等に玉方の駒が置けず、特に短編に於いては単調になりやすく、百局を創る事は至難の業と思っていましたが、此の作品集を見て自力で全作品を詰めてみたくなり解いてみました。中には単調、平凡と云った作も有りましたが、非常に詰め難い作品もあり、全作品を詰めてみて、驚きと共に作品集に掛ける作者の並々ならぬ情熱と意気込みを感じ、此は素晴らしい作品集になると確信した。不成作、合駒作、邪魔駒消去作、遠打作、入玉等、条件作の中によくこれだけの手順&手筋作品が出来るものと改めて作者の才能に驚かざるを得ない。
田原氏とは隔月に香龍会で会いますが、次々と並べる作品集用の作品を見ていると、感心するより呆れる位よく創れるものと思います。そして一作一作に手順、手筋の解説も付きます。帰りに一献しながら色々と懇談しますが、作品集については、特に条件作の中で、手順&手筋へのこだわりを熱く語ります。田原氏は、全国都道府県の図書館に作品集を寄贈する目標を持っており、平成詰将棋シリーズとして、詰将棋史上に名を残す事を間違いありません。シリーズ作品集はまだまだ続きます。次はどんな作品集が出来るのかを楽しみにしている。
服部彰夫 」
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服部彰夫作「砂丘:第71番」

作意:24桂・22玉・32桂成・同金・14桂・同銀・13金・同香・31角成・同金・同竜・同玉・41飛・22玉・32金・同玉・42飛成 まで17手
平成13年01月詰パラ。
右上の1/4に収まった初形で、手順も同様にその範囲に収まっていますが、かなり詰ましにくい作品だ。
「砂丘」の解説は私が書いているが、「難解」の文字が度々登場しており、判り難い解説になってしまった。
8手目同玉・14竜以下の変化同手数の説明も判り難い。
作図方法の推測も書いているが、31角成からの9手詰を逆算したのだろうと今では思う。
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岡田敏作「群流」:第56番「あぶり出し曲詰・W(アルファベット)」

作意:41と・同玉・53桂・51玉・52銀成・同竜・61銀成・同竜・同桂成・同玉・62飛・51玉・42飛成・61玉・62竜・同玉・54桂・53玉・63歩成・同玉・74金・同香・73と・53玉・65桂・54玉・53桂成・同玉・54香・同玉・65馬・同玉・66飛・同玉・76金・56玉・67金・同と・47馬 まで39手
詰上り図

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第1315番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(13玉・重心33)」だ。
第1319番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(17玉・重心37)」だ。
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第1319番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(17玉・重心37)」

作意は、 2025/10/30 へ
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2025/09/12 の作意
第1315番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(13玉・重心33)」
作意:44銀・同玉・33角・43玉・44銀・32玉・21銀・同玉・12歩成・同玉・22金・13玉・46馬・35歩合・同馬・同香・14歩・同玉・15金・13玉・24金 まで21手
詰上り図

「2025/09月-1」の作意発表は、「詰図の舞」「あぶり出し・ギリシャ小文字・ω(オメガ)」だ。
「2025/09月-2」の作意発表は、初形・象形曲詰だ。
「詰図の舞」「寄木の舞」の追加登録も行った。
「2025/10月-1」は、あぶり出し曲詰「片仮名・ナ」だ。
「2025/10月-2」は、「続小駒の舞」=小駒図式だ。
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「ギリシャ小文字・ω(オメガ)」は、理系の本では馴染みが多い文字だ。
「アルファベット・w」とは似ている様で、実際に作るとはっきり異なる。
これで「ギリシャ小文字」シリーズは終了して、同時に「ギリシャ文字」シリーズも終わる。
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平成10年から私(田原)は個人作品集を出版し始めた。
出版関係は香龍会の会員でもあった柳原裕司さんに頼んだが、序文だけを誰かに頼みたいと思った。
香龍会の会員にも複数の人に頼んだが、服部彰夫さんには平成12年出版の第5集「弧王の舞」の序文を書いてもらった。
どの作品集も、多数の作品を香龍会で見せて、検討してもらったり感想を聞いたりしたが、次々と作品を作りそれを出してきて見せるので、いい加減見せられた人には、面倒だったかも知れない。
服部さんが書いた「弧王の舞」の序文では、それらの事が好意的に紹介されている、それは個人作品集なので、当然と言えば当然のアレンジと言えるのかもしれない。
その後の平成17年の服部彰夫作品集「砂丘」では、私が一部の作品の解説を担当した。
内容的には色々と反省する事が多いのだが、ただ上記の序文に対する、私の服部作品集への参加と言う意味では良かったと思っている。
思い出は時間と共に記憶が曖昧になるのだが、上記の双方は、文章として残っているので、いつまでも残る良い思い出となっている。
以下に、「弧王の舞」の序文の後半を転載します。
「(前略)
無防備玉の創作は、余詰、修正等に玉方の駒が置けず、特に短編に於いては単調になりやすく、百局を創る事は至難の業と思っていましたが、此の作品集を見て自力で全作品を詰めてみたくなり解いてみました。中には単調、平凡と云った作も有りましたが、非常に詰め難い作品もあり、全作品を詰めてみて、驚きと共に作品集に掛ける作者の並々ならぬ情熱と意気込みを感じ、此は素晴らしい作品集になると確信した。不成作、合駒作、邪魔駒消去作、遠打作、入玉等、条件作の中によくこれだけの手順&手筋作品が出来るものと改めて作者の才能に驚かざるを得ない。
田原氏とは隔月に香龍会で会いますが、次々と並べる作品集用の作品を見ていると、感心するより呆れる位よく創れるものと思います。そして一作一作に手順、手筋の解説も付きます。帰りに一献しながら色々と懇談しますが、作品集については、特に条件作の中で、手順&手筋へのこだわりを熱く語ります。田原氏は、全国都道府県の図書館に作品集を寄贈する目標を持っており、平成詰将棋シリーズとして、詰将棋史上に名を残す事を間違いありません。シリーズ作品集はまだまだ続きます。次はどんな作品集が出来るのかを楽しみにしている。
服部彰夫 」
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服部彰夫作「砂丘:第71番」
作意:24桂・22玉・32桂成・同金・14桂・同銀・13金・同香・31角成・同金・同竜・同玉・41飛・22玉・32金・同玉・42飛成 まで17手
平成13年01月詰パラ。
右上の1/4に収まった初形で、手順も同様にその範囲に収まっていますが、かなり詰ましにくい作品だ。
「砂丘」の解説は私が書いているが、「難解」の文字が度々登場しており、判り難い解説になってしまった。
8手目同玉・14竜以下の変化同手数の説明も判り難い。
作図方法の推測も書いているが、31角成からの9手詰を逆算したのだろうと今では思う。
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岡田敏作「群流」:第56番「あぶり出し曲詰・W(アルファベット)」
作意:41と・同玉・53桂・51玉・52銀成・同竜・61銀成・同竜・同桂成・同玉・62飛・51玉・42飛成・61玉・62竜・同玉・54桂・53玉・63歩成・同玉・74金・同香・73と・53玉・65桂・54玉・53桂成・同玉・54香・同玉・65馬・同玉・66飛・同玉・76金・56玉・67金・同と・47馬 まで39手
詰上り図
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第1315番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(13玉・重心33)」だ。
第1319番は、「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(17玉・重心37)」だ。
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第1319番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(17玉・重心37)」
作意は、 2025/10/30 へ
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2025/09/12 の作意
第1315番:「詰図の舞」「図形・小ダイヤ(13玉・重心33)」
作意:44銀・同玉・33角・43玉・44銀・32玉・21銀・同玉・12歩成・同玉・22金・13玉・46馬・35歩合・同馬・同香・14歩・同玉・15金・13玉・24金 まで21手
詰上り図
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