谷口均作「孤愁 はるけきかなた」について(2)

谷口均の第二作品集「孤愁 はるけきかなた」は作品100題+1題(難解作と紹介されている)については、第一作品集「孤愁の譜」よりも手順重視であり、難解な作品が多いと思う。
だがそれに加えて、「デザート提供」として、あぶり出し曲詰17題が収録されており、それは非常にうれしい。
解説の竹中健一氏の「なお、最後の棋士や女流棋士の祝賀詰等は本編とは別にデザートとして載せてある。多くのファンが解けるように、手数も短く、易しめに作ったように感じる作品群である。」の作品選定と、コメントが、よくわかる。
現代曲詰の特徴としては、「コンパクトな初形・少ない詰上りの駒数・狭い玉の行動範囲で作図する・短編手筋作の手順で構成・合駒を取り入れる(特に桂歩以外)・詰上り55玉に拘わらない」等があるだろう。
本集に収録された「デザート」の曲詰群には、それらの特徴の複数が兼ね備えられていて、それらから曲詰作家としての力量の高さも判る。

-----
谷口均作「孤愁 はるけきかなた:デザート1番」:あぶり出し「片仮名・タ」
taniguti_2_d01.jpg
作意:44と・同桂・64飛・45玉・89馬・56香合・同馬・同銀・46香・55玉・35竜・45金合・同竜・同銀・65金 まで15手
詰上り図
taniguti_2_d01e.jpg
-----------------
岡田敏作「群流」:第80番「漢字・犬」
gunryu_080.jpg
作意:37飛・16玉・17飛・25玉・15飛・同と・24金・同玉・15角・35玉・24角・45玉・35金・55玉・44銀不成・同歩・47桂・同と右・56歩・同玉・67金・55玉・56歩・同と左・45金打・同歩・33角成 まで27手
詰上り図
gunryu_080e.jpg
*****************
第1339番は、「詰図の舞」「図形・小十字(57玉)」だ。
第1343番は、「詰図の舞」「図形・小十字(53玉)」だ。
****************
第1343番「詰図の舞」「図形・小十字(53玉)」
3440_1.jpg

-----------------
2026/02/03 の作意

第1339番:「詰図の舞」「図形・小十字(57玉)」
作意:55銀・同歩・58桂・45玉・54銀・同玉・46桂・45玉・34竜・46玉・37金・同成香・57馬・同玉・37龍・47合・58香 まで17手
詰上り図
3436_1e.jpg

この記事へのコメント