藤倉満作「四万十」について(1)

藤倉満作「四万十 附・大道棋の歴史 藤倉満作品集」は、2001年(平成13年)に創棋会から、猪俣昭逸・平井孝雄編集で出版された。
その記事によれば、「1991年(平成3年)に死去した作者は作品集発刊を目指して準備を行なっていたが未完になり、さらに阪神淡路大震災があり中断した。
その作品集を創棋会が受け継ぐ形で、複数の会員らの総力で発刊された」ようだ。
内容的にも、藤倉氏の生前の考えていた内容を反映されたようだ。
作品数は短編中心に60題、それに中長編を番外として4題加えられている。
それで68ページまでで、次に「追想の部」として色々な文が76ページまであり、その後に「大道棋の歴史」として藤倉氏の論考を102ページまで収録している。
「大道棋の歴史」は1978年(昭和53年)に詰パラから刊行された形幅清著「大道棋 奇策縦横」の末尾に収録された論考の再録だ。

装丁は当時の創棋会が発行していた「和本製本」の本の第三弾であり、このブログでも紹介した服部彰夫作品集「砂丘」も同じ和本製本だ。
手作り製本の和本は、一冊ごとに微妙に差があり重厚感と独特の手触りがあり、個人的には詰将棋作品集によく合っていると感じる。
私も製本場所に案内してもらったことがあるが、手間のかかる本であり江戸時代の風味もあるが、少ない部数の出版にかぎられるだろう。

現在よりは個人作品集の出版が難しかった時代では、作品集の出版を望んでいても果たせなかった人も多いと思う。
死後に個人作品集が編まれることがあり、その内容が生前に作者自身が準備していた内容に近いものであれば、作者にとっても生前の作品集に次ぐものだろうと思う。

創棋会は「課題作」を伝統的に行なっており、第22番は「簡素図式、配置駒5枚、持駒4枚以下」の作品という。
初形・2筋対称の象形は、課題では無いが作者の意識はあったと思う、手順も奇妙な展開がある。
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藤倉満作「四万十:第22番」初形象形
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作意:16桂・同馬・46角・23玉・14金・同玉・34竜・15玉・24竜・26玉・35竜・15玉・14金・同玉・24竜 まで15手

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岡田敏作「群流:第90番」「図形・中菱」
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作意:63歩成・同桂・52金・44玉・34と・同と・45飛・同玉・36金上・同竜・54馬・46玉・36金・57玉・58飛・67玉・76馬 まで17手
詰上り図
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第1349番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「図形・対称」だ。
第1353番は、「寄木の舞」「図形・対称」>「片仮名・ア」だ。
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第1353番「寄木の舞」「図形・対称」>「片仮名・ア」
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2026/04/04 の作意

第1349番:「寄木の舞」「図形・対称」>「図形・対称」
作意:54竜・同銀・57金・55玉・54金・同玉・53角右成・55玉・64角・同と・66銀 まで11手
詰上り図
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