平井康雄作「龍神抄」について(2)

平井康雄作「龍神抄 平井康雄詰将棋作品集」(以下は平井康雄作「龍神抄」と略する)では、「作品」は項目別に分かれて掲載されている。
その中の「あぶり出し曲詰」54題は、あぶり出し曲詰であり、その中心部は「片仮名」46文字だ。
それについて作者は、
「合駒入りカタカナ全字集」であり、
「カタカナ全字が目的で、イロハ詰ではありません」であり、
「合駒には歩合香合非限定もある」等と述べている。
他の作者の過去の「カタカナ全文字集」はイロハ配列を採用している、それは「イロハ歌」と言う「イロハ48文字を使って歌を作る遊び」から来ているものであり、必然的に48文字で構成されている。
平井氏の言葉は、「イロハ全文字集で「ヰ」「ヱ」は作図しない46文字だ」の意味であり、配列はアイウエオ順となっている。
(ちなみに、田原作の「駒の舞・詰図の舞」のカタカナ全字集は、アイウエオ順配列で、「ヰ」「ヱ」を含む48文字となっている。)
平井作「カタカナ全文字集」の特徴はやはり合駒入りだろう、作者も述べている様に「初期は合駒があれば良いだったが、次第に限定に拘り、歩合以外に注目して行った」ようだ。
直感的に合駒を入れにくいのは、詰め上がり駒数の少ない字であり、例えば「ノ」「へ」だろうと思う。
「片仮名・ノ」は詰パラ2025.11「短大」発表図だ(改良図であり最後期の発表だ)、そして「片仮名・へ」は初形無防備玉の条件作ともなっている。
これらの条件のクリアもシリーズ完成に繋がっていると思う。
その中で私が選んだのは43番であり、それは「捨合と不成を含む」あぶり出し曲詰となっており、作図の合駒の質と限定に注目していたシリーズの後半では平井氏の目指したものになっていったのでは無いかと推察される。
少なくともあぶり出し曲詰をシリーズで作図している私には、平井氏の「カタカナ全文字集」は大きな影響を与えるものだった。

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平井康雄作「龍神抄 :あぶり出し曲詰-43」あぶり出し曲詰「片仮名・ロ」
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作意:55竜・同玉・56金・64玉・76桂・53玉・63と・同玉・74角・同銀・66香・同銀不成・65香・64桂合・同香・52玉・53歩・同玉・71馬・54玉・46桂・同銀・44馬 まで23手
詰上り図
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岡田敏作「群流:第100番」「図形・引き違い」
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作意:66角(あ)・同と・22歩成・同香・23桂不成・21玉・11桂成・31玉・32角成・同玉・33金・41玉・52金・同玉・53金・同玉・44銀・63玉・55桂・72玉・82香成・同銀・84桂・83玉・82と・84玉・85銀・95玉・96歩・同と・同銀・同玉・97歩・同玉・95竜・96金合・同竜・同玉・86金・97玉・87金・98玉・88金・99玉・19飛 まで45手
(あ)初手、22歩成以下余詰(柿木将棋が指摘する難解な余詰)。
詰上り図
gunryu_100e.jpg
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第1359番は、「詰図の舞」「図形・矢印(斜め左下方向)」だ。
第1363番は、「詰図の舞」「図形・矢印(左横方向・上曲がり)」だ。
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第1363番「詰図の舞」「図形・矢印(左横方向・上曲がり)」
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2026/06/03 の作意

第1359番:「詰図の舞」「図形・矢印(斜め左下方向)」
作意:63銀成・同玉・85角・64玉・63角成・同玉・73と・同玉・74金・62玉・22竜・同飛・53桂成・同玉・54香・同玉・44金・65玉・77桂・同と寄・57桂・同と・66歩・同玉・93馬・65玉・75馬 まで27手
詰上り図
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